Gulliver クルマ支援

VOICE

6月5日、
安心を届けてくれた。

マスクを送りたいが
カラダが限界

日本時間2020年6月8日午後、世界全体の新型コロナウィルス感染者が700万人を突破し、世界中に深い傷跡を残しています。国内においても、緊急事態宣言は解除されたものの依然として感染者は発生し、第二波、第三波への備えが求められている状況です。そして、新型コロナウィルスはこれまでの自由を奪い、通常の生活も一変させました。私たちが取り組んでいる「ガリバークルマ支援」に申し込まれた小川文男さんも、その一人です。

ご自身で会社を経営している小川さんは、以前、仕事とプライベートで使用するクルマを所有していました。しかし、商品を搬送中に何度も貰い事故にあったことなどから、クルマは手放し、必要に応じてレンタルしていました。

「私は、心筋梗塞と糖尿病を患い定期的に病院に通っています。加えて、膝靱帯断絶というケガを負いリハビリも行っています。これまでは、ガリバーさんと同じ中古車店が行っているクルマのレンタルを利用していましたが、正直、安心して乗れるクオリティではありませんでした。やはり、所有すべきか、と悩み再度のクルマ購入を検討し始めていました」

そのタイミングで新型コロナウィルスが流行し、街の薬局からマスクが消えました。キッチン用品を扱う小川さんはマスクも取り扱っていたことから、Webにて販売を開始します。すると、連日、申し込みが殺到。クルマの購入を検討する余裕も無くなり、日々、マスクの配送業務に追われてしまいます。仕事が忙しくなればなるほど、傷ついたカラダに負担がかかります。手を止めれば、マスクを求めている人たちに届けられない・・・。責任感を力に変えていました。クルマがなく病院に行くことができずギリギリの状態の中、ガリバークルマ支援を知ったのは奥様でした。

「クルマ購入検討は後にして、一旦、このサービスに申し込んでみたら?と、手続きは全て妻が済ませてくれました。事務局の対応がスピーディーかつスムーズで学ぶ点が多かったそうで、『ガリバーさんを見習って、この経験を仕事に活かしてみたら?』と言われましたよ(笑)」

6月5日、WOW!TOWN幕張に用意されたクルマは、以前たまたま乗ったことのあるアクセラだった。小川さんは「これで通院できるし、買物にも活用できます!」と笑顔で感謝の弁を述べていました。

満員電車での感染は
一人だけの問題ではない

もうお一人、クルマを受け取るためご来店されたのは須藤麻衣子さんです。医療従事者の新型コロナウィルス感染は世界で9万人超と言われる中、看護師として医療の最前線で新型コロナウィルスと戦っています。病院まで電車通勤の須藤さんは、TVでガリバークルマ支援を知り申し込んだと言います。

「緊急事態宣言の間は電車も混んでおらず、感染のリスクは低いと思っていました。しかし、解除後は一変し・・・恐怖を感じます。通勤時に感染すれば職場への影響は大きく、できれば避けたい状況でした。今回、クルマを借りることが出来たので通勤や買い物に利用させて頂きます」

緊急事態宣言が解除され、人々の動きが活発化していく中、病院では家族の面会さえ許されない患者さんがまだまだ入院している、と須藤さんは教えてくれました。感染リスクに怯えながら、須藤さん達医療従事者は昼夜問わず現場に立っています。職場だけでも疲弊する中、通勤でもリスクを背負っていました。
心配をしていたのは、ご本人だけではありません。ご家族もです。

「今はクルマを所有しておらず、常に第二波が来るかもしれないと言われているなかで貸していただけるのは、とてもありがたいことです」

奥様のことを心配していたご主人様からは、ガリバークルマ支援の活動に対し“ありがたいこと”と感謝の言葉で評価して頂きました。
須藤さんは、用意されたアクアのボディカラー(オレンジパールクリスタルシャイン)がとても気に入ったようで、「カワイイ!気に入りました。このクルマ欲しいな・・・」と、笑みを浮かべていました。

ガリバークルマ支援がなかったら、小川さんはクスリを処方してもらうことができませんでした。須藤さんが通勤時に感染していたら、院内感染により死亡者が出ていたかもしれません。お二人の状況が教えてくれたことは、ガリバークルマ支援が単に「クルマを貸し出す」と言うことではなく、コロナの不安と戦う人の「移動」を守ることであり、その「生活」を守ることであり、「命」に直結する活動であるということです。

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